相談の概要

睡眠障害とそれに伴うメンタルヘルスの問題

睡眠医療においては、不眠症の治療などはかかりつけ医などによって行われますが、薬が多くなりがちです。
また、比較的対応できる医療機関が少ないのが、過眠症です。日中に眠いという訴えに対して専門的に対応できる医師は非常に少ないということがあります。これには、覚醒困難(朝起きられない)という問題も付随しがちです。
更には、睡眠中の異常行動(大声を出す、起き上がる、食べ物を食べて覚えていない)などについての専門的な治療もあまりできていません。
また、睡眠時無呼吸症候群は多い疾患です。
中学、高校生の夜尿の問題なども解決の難しいテーマの一つです。

背景には、メンタルヘルスの問題も

また、これらの背景にはメンタルヘルスの問題もあります。不眠症の多くは背景に、うつ病などの精神疾患が隠れています。
過眠症の背景には、発達障害があるということは最近の睡眠医学の新しいトピックともなっています。
更に、高齢者ではレム睡眠行動障害という、夜中に大声で怒鳴るような寝言を言う、動き出すなどの行動異常を呈する疾患があり、ときにこれが認知症の初期症状であることもあります。

正しい診断で正しい医療を

このような、睡眠関連疾患は多くはメンタルヘルスの問題をともないます。したがって、この分野の専門的な知識を導入して正しい治療を行っていくことが重要です。

遠方では、近くに専門医が居ないということもあります。そのようなニーズに答えて、こちらではオンライン医療相談/受診勧奨をはじめました。

オンライン医療相談(遠隔健康医療相談)は、オンライン診療とは異なり、実際の治療を行うことはありません。患者様から、相談したい問題を伺い、それに対しての考えられる一般的な医学的なアドバイスを行います。一方、患者様個人の現在の状況に立ち入り、個別の困り事や症状から、しばらく自分自身の工夫で対応してもよいか、あるいは受診して治療を受けるべきか、そのときはどの診療科が良いか、またその地域の病院などについてアドバイスします。このように個別の問題に立ち入り、診療科の選択や受診をおすすめする場合には、オンライン受診勧奨となります。通常は、受診勧奨までを行います。

次に、具体的な方法について下記を御覧ください。

相談を行うための準備